株式投資の勉強をしましょう

株式投資は企業の業績や市場の分析、思い切った投資を行う事ができる人に向いた、高リターンを望める金融商品です。

株式投資とは

株式とは、企業が運営資金を得るために資金調達を行う際に発行されます。

一株当たりの価格(株価)は需要と供給により変わります。

「幾らの価格で売りたい」と「幾らの価格で買いたい」のお互いの希望が一致した時、取引が成立します。

この取引が成立した(株の売買が行われた)事を、約定と言います。

購入時よりも高く売れれば売却益(キャピタルゲイン)により利益が発生しますので、投資家はこのキャピタルゲインを狙って売買を行います。

株主のリターン

株を購入して株主となった場合、リターンはキャピタルゲインだけではありません。

配当金

業績が良ければ利益確定時に株主への配当が行われます。

業績にもよりますが、高配当であれば株価に対して5%程の配当金もありますので、銘柄を選ぶ一つの重要なポイントです。

株主優待

株主優待は、配当金とは別に株主に対する特典です。

自社商品やライブへの招待など、心くすぐられる優待を揃えている会社もあり、それを目当てに株主になる人もいるようです。

株売買の方法

成行注文と指値注文

株式の売買には2つの方法があります。

成行 と 指値 です。

「成行」は売りたい又は買いたい株数のみを指定して注文する方法です。

その時の株価が幾らなのかは、全く考慮しません。

「指値」は売りたい又は買いたい株数と、その希望金額を指定する注文方法です。

※注文は、売り注文と買い注文があります。

メリット、デメリットは次の通りです。

メリット デメリット
成行注文 確実に取引が成立する。 想定外の金額で約定する可能性がある。
指値注文 希望の金額で約定できる。 指定した価格にならないと売買できず、損失が拡大する事がある。
損切り

また、初心者が一番できずに損失を大きくするのが「損切り(ロスカット)」です。

保有株の株価が下落している時に、損失が気になり売る事ができないのです。

「また株価は上がるかもしれない」

そう思っているうちに、さらに下落して大損した人は多々います。

プロでも失敗する事のある株式運用で、一度も損をしない人はおりません。

大切なのは、損の程度をいかに少なくするかということです。

リスクのある投資である事を頭に入れ、いかに損切りができるかが株式投資成功のポイントです。

逆指値注文

この損切りを強制的に行うのが、逆指値注文です。

予め自分の中で「いくら株価が下がったら売りに出す」と決めておき、その株価で自動的に売り注文を出す事で、あらかじめ見込んだ損失内で抑える手法です。

損失をコントロールする方法としては優れた手法です。

株式投資に課せられる税金について

株式投資にて得た利益には税金がかかります。

対象となるのは売却益と配当金で、共に20.315%です。

平成49年12月31日までは、復興特別所得税として2.1%を乗じた金額が上乗せされます。

年間を通じたマイナス収支の場合の救済策

一年を通じて収支がマイナスだった場合には、確定申告を行うことで翌年以降最大3年間は、損失分の穴埋めができるまで利益が出ても免税となります。

譲渡損失の繰越控除です。

例えば昨年100万円のマイナスが出た場合、100万円の利益が出て損失が穴埋めできるまでは税金がかかりません。

(但し、3年を過ぎたら穴埋めできていなくても税金かかります。)

特定口座について

株の取引口座には、一般、特定(源泉徴収あり)、特定(源泉徴収なし)の3種類あります。

源泉徴収ありの特定口座であれば、税引き後の金額が口座へ振り込まれる為税金計算など不要になります。

初心者は源泉徴収ありの特定口座にしましょう。

話題のNISAについて

西田敏行が宣伝しているNISAの口座。

CMで見かけるけど、何の事だかわからない人も居ると思います。

NISAとは小額投資非課税制度と言って、NISA口座で株式投資を行う事で年間120万円の投資までは利益に税金が掛からない制度です。

(2015年までは年間100万円の投資まで非課税でした。)

日本では他の先進国と比較して際立って貯蓄の割合が高く、この貯蓄を投資に回す為の政策の一つです。

nisa
日本証券業協会のサイトより引用)

初めて株式投資する方は、特定口座(源泉徴収あり)を選ぶ前に、断然有利なNISAで始めましょう。

どの銘柄を購入すればいいのか?

銘柄とは、個別株式を指します。

「どの銘柄を購入するか」というのは、「どの会社の株式を購入するか」と言う意味です。

東京証券取引所(東証)には、その上場基準に従い一部、二部、マザーズ、JASDAQなどの市場が存在します。

一部上場株は値動きは落ち着いており、JASDAQは値動きが大きい傾向にあります。

一発狙いならJASDAQ、配当や株主優待なら一部や二部などで銘柄を絞ります。

どの市場を狙うか決めた後、株価、配当金、業績・評価、商品情報、消費者感覚を基に絞り込んでゆきます。

具体的な銘柄の選び方と運用方法は次に説明いたします。

株式売買のコツ

ローソクチャートの見方

candlestick_chart
(wikipediaより引用)

株式投資に興味のある方であれば、見かけた事のあるグラフだと思います。

このグラフは、ある銘柄の株価の様々な動きを一つのグラフにまとめたものです。

具体的な見方は下の図を参考にしてください。
candle_detail

一つの棒が一日の取引の変化を表します。

白(陽線):始値より終値が高かった

黒(陰線):始値より終値が低かった

上に突き出た棒を「上ヒゲ」下に突き出た棒を「下ヒゲ」と言います。

この上ヒゲと下ヒゲは、その日の取引の高値と安値を示します。

このグラフから、その銘柄の株価の推移(傾向)を把握することが可能です。

上昇トレンドの時は一時的な下げがあっても上昇を続ける事が多く、逆に下降トレンドの時は一時的に上昇しても直ぐに下降する事が多いので、大きな流れを把握しておく事が大切です。

株価の実力を見極める5つの指標

株価の怖い所は、実力以上の値を付ける事がある事です。

上昇トレンドであれば、そのまま乗って購入する人もいますし、よくCMで目にする会社の株価が上がる事もあります。

そこで、次の5つの指標で正確な株価を見極め、実力以下の株価なのか、実力以上の株価なのかを把握しましょう。

●EPS(一株値の純利益)

これは、一株当たりの利益がどれだけあるかを測る指標です。

一株当たりの利益が高い程、株主へ還元される利益も大きくなります。

前期と比較し高くなっているかを確認しましょう。

●PER(株価収益率)

こちらは、現時点での株価が割安か割高かを判断する指標です。

PERが低い程、利益を出しているにもかかわらず株価が割安という事を示しています。

安定企業でPERが低い銘柄は、買いです。

同業でPERを比較して、低いかどうかを判断しましょう。

●PBR(株価純資産倍率)

PERと合わせて用いられる、株の割安感を示す指標で、低い数字が良い状態です。

但し、この値が1.0を切るとその銘柄は「チョー割安」か「会社倒産の危険」かどちらかです。

PERとPBRセットで、他社と比較しながら見比べましょう。

●ROE(株主資本利益率)

企業の収益性を示す指標で、高い程優秀な会社です。

会社の持つ資本(株主の出資金)を如何に効率良く利益に結びつけているかを示しています。

その会社の実力を見る重要な指標です。

●BPS(一株当たりの純資産)

一株当たりの純資産(資産-負債)を示した指標です。

数値が大きい方が良いといえます。

BPSは一株当たりの持つ純資産である事から、その値を株価の底値とも表現できます。

これらの指標は、現在の状況を説明している指標ですが、大切なのはこの指標と合わせてその企業の将来を見抜く事です。

指標だけにとらわれず、過去の経営達成度や今後の経営方針、ロードマップよりその会社の成長性を読み解けるようにしましょう。

これらの指標は、上場企業であればホームページに「投資家向け情報」というページが準備されていますので、そこから確認可能です。

探し辛い場合には、Googleなどから「キヤノン EPS」(キヤノンの場合)と検索すれば、投資家向け指標のページが検索結果に出てきます。

株価指数を理解する

テレビなどで、「東証株価指数、トピックスの終り値は~~~」って言葉を聞いた事ありませんか?

市況全体の動きを数値化したのが、この株価指数です。

その種類は次の通りです。

●日経平均株価

日本経済新聞社が東証一部上場企業の様々な業界・業種から255銘柄を選定して、その株価を平均した値です。

株式投資を行っていない人でも、景気の状況を判断するのに気にする指数です。

バブル景気ピークの時には最高値で3万8千円を超えましたが、バブル崩壊後の最安値では7千円を切る程にも下落しました。

2016年の現段階では1万7千円前後で推移しています。

●TOPIX(東証株価指数)

東京証券取引所に一部上場株式の全銘柄を指数化したものです。

日経平均株価は単純に株価を平均したもので単位は「円」ですが、TOPIXは指数化されていますので、単位は「ポイント」です。

●東証マザーズ指数

マザーズは新興企業向けの市場です。

このマザーズに上場している全銘柄の株式を指数化したものが、東証マザーズ指数です。

東証マザーズ指数の計算方法は、TOPIXの計算方法と同じです。

●JASDAQ指数

JASDAQは新興企業、中小企業向けの市場です。

JASDAQに上場している株式の全銘柄を指数化したものが、JASDAQ指数です。

●東証二部株価指数

TOPIXは東証一部の株価を指数化したものですが、こちらは東証二部に上場している銘柄を指数化したものです。

●ダウ平均(ダウ工業株30種平均)

ダウ平均とは、アメリカの株式市場の上場企業で、様々な業界・業種の代表的な銘柄を指数化したものです。

アメリカの株式市場の数値ではありますが、日本経済とアメリカ経済とは密接な関係がありますので、ダウ平均も気にするようにしておきましょう。

同じように、アジア市場(上海総合指数、香港ハンセン株価指数、シンガポールST指数、韓国総合株価指数、台湾加権指数)やヨーロッパ市場など日本経済とつながりがありますので、発表される指数は気にしておきましょう。

自身の投資する市場の指数を確認し、全体の流れを把握すると共に、投資家心理がどのように動いているかを把握しましょう。
株式投資のリスク管理

株式投資でいくら指標や指数、会社方針などで投資先を見極めても、全勝できる訳ではありません。

特に、今の時代は日本だけでなく世界の状況や天変地異などで、思わぬ動きをする事があります。

投資のプロだって損をする事があるのですから、初心者が損しない訳がありません。

では何をしなければならないかと言えば、リスク管理です。

●投資先の分散化

投資先を分散化する事で、一つの銘柄が下落しても他の銘柄でカバーできるようにします。

その時に重要なのが、業界や業種が別の銘柄に分散する事です。

更に言えば、輸出銘柄と輸入銘柄に分けるなど、相反する動きをする業種に分散する事が、一番のリスク回避となります。

円高か円安で大きく業績に影響出ますので、株価も変動すると思われます。

但し、これは指標や指数、会社状況で優良株である事を見極めた上での分散です。

ダメな銘柄に分散投資しても意味ありません。

●積極的な損切り

ある銘柄で損をしてしまっても、分散投資でリスク管理がしてあれば、別銘柄で株価上昇するものもあるでしょう。

トータルでプラスになれば株式投資は成功です。

下降トレンドにある株は、損していても惜しみなく損切りしましょう。

それが、株式投資トータルでプラスにする秘訣です。

株式投資をするには

株式は証券取引所にて売買が行われておりますが、一個人が直接購入する事はできません。

従って、証券会社に口座を作り、取引を委託する事で売買を行います。

委託である為、株を買ったり売ったりする度に手数料を取られます。

一回の手数料は安くても、売買を繰り返すと無視できない金額に膨れ上がりますので要注意です。

証券会社は多々ありますが、それぞれ特徴もありますので選び方は重要です。

また注意すべき点としては、証券会社のセールスマンは、証券会社の売りたい商品を勧めてきます。

色々とメリットを強調されるかもしれませんが、それは必ずしも自分に合う商品ではありませんので、話に乗せられないようにしましょう。

一番いいのはセールスマンと顔を合わせる必要のないネット証券です。

手数料も安めに設定されておりますので、積極的に活用しましょう。