なぜ資産運用をするのかを考える

まず考える必要があるのは、資産運用をする理由です。

「資産(お金)を増やしたいから」という理由になると思いますが、更に掘り込んで「なぜ資産を増やしたいのか」を考えます。

何故なら、それによりどれくらいのスピードで、どの程度のリスクを持つ金融商品に対して投資をするかが分かれてくるからです。

資産運用をする2つの理由

まず根本的に2つに分かれます。

  明確な目標はないが、安全で銀行金利より良ければOK

この場合には有無を言わさず債券投資貯蓄型保険もしくは確定拠出年金です。

完全に安全な商品であれば、公的債券。

多少のリスクはあるけど安全性が高い商品であれば、社債や貯蓄型保険になります。

もちろん、利回りは「公的債権 < 社債・貯蓄型保険」です。

それぞれ種類がありますので、「金融商品の種類について」ページの種類の債券投資、又は貯蓄型保険を参照してください。

  老後の資金や子供の学費など、明確な時期と目標額がある

この場合には、期間と目標金額(利回り)、リスクを考慮して金融商品を選択する必要があります。

どの程度の利回りが必要かは次の式で計算可能です。

年利=(最終的な利益÷元本)÷運用年数×100
(但し、複利の場合は異なります。)

元本100万円で、20年かけて100万円の利益を得たいと考えるのであれば、

100万÷100万÷20×100=5

年利5%での運用が必要となります。

資産運用の目的を見出せない方

資産運用に目的を持ちたいが、目的を見つける事ができない方もいると思います。

その様は方は、一度人生設計を作ってみる事をお勧めします。

もちろん設計通り上手く行く事はありませんが、設計図通り上手く行った時に必要になるお金の準備と言う意味合いで作成しましょう。

大きなイベントで資金は必要になります。

結婚式、出産、マイホーム頭金、子供の大学入学、老後の資金

人生での大きな出費が必要になるイベントは、これくらいでしょうか。

これらのイベントが何歳頃になるかを考えて、幾ら必要になるかを大雑把に把握します。

もちろん全てを投資で賄うことは無理なので、想定貯蓄額を考えながら、何歳で幾ら必要になるかを計算します。

そうすれば、自然と資産運用の目標と金額が把握できるようになります。

初心者は長期運用がお勧め

ハイリスクハイリターンを望むのであれば別ですが、そうでなければ短期運用は高リスク商品が多いので、ローリスクで長期運用を考えます。

例えば、投資可能資金が100万円の場合、子供の大学入試資金として100万円を考えているのなら、25年運用できれば3%利回り(複利)でいけます。

それが10年しか運用できないのであれば、8%利回り(複利)が必要です。

安全性の高い投資商品で8%利回り商品はありませんので、株などでリスク回避をしながらの運用が必要になります。

このように、目標金額と時期、投資可能資金の把握をしてから金融商品の選択を行います。

長期運用のメリット

長期運用の具体的メリットを記述します。

目標期日や目標金額などありますが、初心者がまずスタートするのであれば、長期運用をお勧めします。

資産運用は先ず始める事が重要ですが、短期でそれなりのリターンを求めるとリスクが高くなりますし、無駄が多くなります。

リスクが高いと言う事は変動要因が多いと言う事を意味しており、変動要因を全て勉強してから投資を始めていては、恐らくいつまで経っても一歩目を踏み出す事はできないでしょう。

長期運用であれば変動要因も少なくリスクが低い(変動要因が少ない)為、少ない勉強で始めることが可能です。

提唱するのは、このリスクの低い長期運用から始めて投資の雰囲気を把握し、その上で勉強を重ねて他の金融商品に投資を行えばよいと思います。

長期運用のメリット1:ローリスク

長期で運用される金融商品は、ローリスクなものが多くなっております。

債権投資、貯蓄型保険などがその例で、コツコツと増やして行く事が可能です。

長期運用のメリット2:手数料を抑える事ができる

手数料は一般的に取引の都度発生します。

一回運用を始めて、長期間預け続ける商品は、取引の回数が少なくなりますので、手数料が低くなります。

相反する取引は、株のデイトレードです。

株価の動きを細かくチェックし、売り買いを繰り返す手法です。

その都度手数料が掛かりますので、手数料以上の値動きがなければ赤字になります。

長期運用のメリット3:税金を抑える事ができる

税金は利益確定時に掛かります。

長期運用であれば利益確定も長期間となりますので、税金を抑える事が可能となります。

長期運用のメリット4:手間が掛からない

運用期間が1年であれば、1年間は基本的に放置です。

常に上昇や下落を意識して確認していなければならないと、忙しい時には確認忘れてしまいますし、精神的にも疲れてしまいます。

長期運用のメリット5:複利で元手が増える

複利とは、運用で得た利益を次の運用の元手にする事で、年を追う毎に元手が増えてゆく事です。

元手が増えれば当然年利に対する利益も増えます。

それに対して、毎年利回りで得た利益を受け取り、翌年の元本も同じ金額で行う事を単利と言います。

例えば、単利と複利で元手30万円、年利3%で20年運用した場合の利益は次の通りです。
fukuri

単利と複利では、利益に4万6千円の差が出ます。

元手100万円の運用であれば、15万円以上の差が出ます。

同じ運用をするなら最終的な利益は大きい方がいいですよね。

ちなみに、借金した場合でも複利だと雪だるま式に増えていくので注意が必要です。