債券投資の勉強をしましょう

債券投資は安全且つ計画的に、長期運用を視野に入れて運用したい人に合う金融商品です。

銀行預金の金利に不満を持ち、代わりの資産運用を考えている方は債券投資が最適です。

債券投資とは

債券投資とは、お金を貸してその利息をリターンとする投資です。

貸付の利息である為大きなリターンは望めませんが、貸付先に問題が発生しない限り確実に戻ってくる為、安全性は高くなっております。

債券の種類には、次のものがあります。

債券投資の種類
●公共債

公共債には、国債、地方債、政府関係機関債(特別債)があります。

国債は国が発行する債券、地方債は地方自治体が発行する債券、政府関係機関債は政府機関が発行する債券です。

公共債は破綻リスクが極めて低く、安全性が高くなっております。

(よくニュースで流れる国民一人当たりの借金とは、この債券の合計金額を言います。)

●民間債

企業の発行する債券で、いわゆる社債と呼ばれるものです。

安全性は公共債より劣りますが、公共債より利回りが高く設定されているのが特徴です。

安全性は発行する企業によって異なりますので、格付けで確認するようにしましょう。

●外国債

外国の公的機関や民間企業の発行する債券で、発行元により安全性や利回りは異なりますので確認しましょう。

為替リスクもありますので、購入には注意が必要です。

新発債と既発債
●新発債

新規で発行される債券です。

募集期間内に応募すれば、発行単価で購入することが可能です。

●既発債

債券を持っている投資家が別の投資家に売ることも可能で、その発行済み債券を既発債といいます。

その際、株のように価格が変動するので、売却益を狙うことも可能です。

株との違いは、最終的に発行元が額面金額を支払う事は約束されていますので、額面より高く買ってしまってその後売れなくても、損失金額は計算できるという事です。

債券投資のリターン

上の「債券投資とは」を読んで頂ければわかると思いますが、債券投資には3つのリターンがあります。

1、利息

証券を保有していると、定期的に利息が支払われます。

2、売却益

債券の価格は市場で変動する為、価格が上がった時に売れば売却益を得る事が可能になります。

■ 既発債の価格変動の仕組み

既発債の価格は基本的には金利変動に反比例します。

例えば現在マイナス金利ですが、過去に発行された債券は金利が高い債券です。

従って、過去に発行された債券(既発債)に人気が集まり価格が上昇します。

  現在の金利が低くなる ⇒ 既発債の価格は上がる

逆に、世間の金利が上がったらどうなるでしょうか?

過去の債券は金利が低く、新たに発行される新発債に人気が集まります。

すると、過去に発行された既発債は需要が減り価格が落ちます。

  現在の金利が高くなる ⇒ 既発債の価格は下がる

この様なメカニズムで既発債の価格は変動します。

3、償還差益

証券を購入した時の金額と、満期を迎えて償還された時の金額を比較して、満期の金額が高ければ差益を得る事が出来ます。

これを償還差益といいます。

リターンの種類

利息は定期的に支払われると記述しましたが、定期的に支払われないものもあります。

●利付債

定期的に利息が支払われるものを利付債といいます。

定期的に利息が支払われ、満期になると額面の金額が戻ってきます。

この利付債の金利には固定金利と変動金利があります。

固定金利は支払われる金利は決まった率で変動はありませんが、変動金利は経済情勢により利率が定期的に見直されます。

●割引債

割引債とは額面よりも低い価格で発行され、満期に額面価格が払い戻されます。

発行時の価格が割り引かれている為、割引債といいます。

割引債には運用期間中の利息の支払いはありません。

利付債より利息にかかる税金が低いので、相対的に利回りとしてはお得になります。

債券の安全性を判断する

債券は安全とは言え、特に民間債では発行元の信用により安全性は千差万別です。

その安全性を確認する指標として、格付けがあります。
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 (日本格付け研究所サイトより抜粋)

上は長期個別債務の格付けです。

格付けは第三者機関により債券ごとに行われ定期的に見直されているので、格付けが下がった場合には売ってしまう事も可能です。

(格付けが下がったら債券の価格も下がると思いますので、損するかもしれませんが・・・。)

民間企業だけでなく、国債にも格付けがあります。

最近の話だと、ギリシャが債務不履行(デフォルト)に陥るかもしれないと報道されています。

ギリシャの国債格付けはCCC+で、不安定要素が高い状態です。

日本の格付けはA1。

国の借金は先進国で飛び抜けており、経済も良くないですが、国際的に見たらまだ債務履行の確実性が高いと見られているようです。

債券投資をするには

債券は証券会社、銀行、信用金庫など幅広い金融機関で扱っております。

ご自身の契約されている金融機関での扱いが無いか確認してみましょう。

新発債には手数料は掛かりませんが、既発債の売買には手数料が掛かります。

一般的にネット証券等は手数料が抑えられておりますので、債券投資用にネット証券で口座開設してみては如何でしょうか?

債券売買による経過利子と税金について
● 経過利子

保有している債権を売る時、売却日までの利子はもらえないのか!?って疑問があると思います。

安心してください。

売却日までの利子は日割り計算され、購入者が経過利子として支払う事になっています。

なので、利払日(利息の支払われる日)を待って売却する必要はありません。

● 利付債と割引債の税金(2016年~)
利子 売却益 償還差益
特定公社債 20.315%
申告分離課税

※特定公社債とは、国債、地方債、2015年12月31日以前に発行されている公社債などを言います。

利子 売却益 償還差益
一般公社債 20.315%
源泉分離課税
20.315%
申告分離課税

※一般公社債とは特定公社債以外の公社債(債券の事)です。

分離課税とは特定の所得に対して課税をする税です。
(それに対して、総合課税とは所得の合計金額に課税する税です。)

申告分離課税とは確定申告が必要な分離課税で、源泉分離課税とは天引きで引かれる分離課税です。
税金の中身は「所得税+復興特別所得税+住民税」です。

融資型クラウドファンディングという選択

ここまで説明してきた債券投資は、現段階では国債はマイナス金利の影響を受けて0.0*%と超低利回りです。

しかし、将来的に政府が高値で買い取ってくれると言う観測から国債の価格は上がっているようですが、既に株式投資のようなギャンブル性も持ち合わせてしまっております。

また、民間債でも利回り2~3%もあれば良い方ではないでしょうか?

利回り5%以上の融資型クラウドファンディング

クラウドファンディングとは、ネット上で資金を集めて運用するスタイルです。

集めた資金を企業などの融資に充てる運用を、「融資型クラウドファンディング」と言います。

ソーシャルレンディングとも呼ばれています。

いくつかの会社がこの融資型クラウドファンディングの運用をしていますが、概ね5%程の利回りが多く、債券投資よりも高い利回りで運用されています。

融資型クラウドファンディングのページが準備されていますが、お金を貸す意味で似通っていますのでこの債券投資のページでも触れておきます。

● 安全性の確認

公共債や民間債では第三者機関の格付けにより安全性を把握していましたが、融資型クラウドファンディングでは運営会社の審査により融資先の安全性が確認されます。

もちろん運営会社は闇金ではありませんので、返済能力の無いと判断した企業への融資を行う事はありません。

この安全性の判断が運営会社の審査能力によって変わりますので不安を感じるかもしれませんが、社運を背負っての審査の為真剣さは格付けの比ではありません。

ネットで資金を集める以上、回収できなくなった場合の悪評は一瞬でネット社会を駆け回るからです。

第三者機関の格付けであれば、例えばAAA評価の企業が債務不履行に陥ったとしても、格付け会社は何も影響はありません。

そのような意味でも独自審査が格付けより劣ると判断する必要もありません。

更には、銀行の融資と同じように連帯保証人を付けたり担保を取ったりしてから融資しますので、安全性は高いと言えます。

● 運用期間が短め

運用期間は公共債や民間債は10年、20年の期間が多いですが、融資型クラウドファンディングでは数か月や1年程が多くなっています。

● 運用期間中の売買不可

公共債や民間債では債券の値段は変動し、運用期間中でも売買可能でしたが、融資型クラウドファンディングでは運用期間中の売買は不可です。

これは、運用期間が短い事も関係しているのかもしれません。

従って、リターンは利息のみとなります。

● 手数料が無い

運営会社にもよりますが、手数料を取らない会社も存在します。

運用期間中の売買が無い為、手数料を取る程手間が掛かっていないのでしょうか!?

● 融資先開示不可

貸金業法と言う法律にて規定されているようで、融資先の企業名を開示する事が許可されておりません。

融資先はプロジェクト名のみ表示されますので、投資家自身が融資先の返済能力を見極める事ができません。

融資型クラウドファンディングの将来性

融資型クラウドファンディングは世界ではメジャーな金融商品となっており、前年比150%を超える成長と2兆円(円換算)を超える資金が運用されています。

どんどんと規模が大きくなっている世界の流れに追従し、日本でも2010年頃から運用が開始され、その安全性と手軽さと利回りから毎年70億円程運用金額が増えています。

今後は注目度が上がれば更に活性化してゆくでしょう。

私個人としても、今一番注目している金融商品です。